ストラクス(STAK)という暗号資産を聞いた事はあるだろうか?
この通貨は草コインで、知名度はかなり低いが、最新機能をどの通貨よりも多く搭載している(正確にはする予定)。
沢山の暗号資産が登場する中、日常生活で一般的に利用される暗号資産は結局どれなのか?
皆さんは、どの通貨が利用されるようになると思いますか?
STAKは、日常生活でも問題なく利用される事を目標に、ビットコインよりも優秀な通貨を目指している。
果たしてこのSTAKが、日常生活の決済通貨として利用される日が来るのだろうか?
この記事では、ストラクス(STAK)の仕組み・将来性についてザックリと解説。
基本情報
- 作成日:2017年
- 開発者:Signatum通貨の開発メンバー?
- 通貨単位:STAK
- 中央管理者:なし
- 総発行枚数:1億5000万枚
- コンセンサスアルゴリズム:PoW
- 時価総額:約600万円(2019年8月時点)
- 時価総額順位:1670位
- 上場取引所:Crypto Bridge、Stocks.Exchange、STEX
開発目的
- 電子商取引において、決済通貨として利用される事
仕組み
1 . Lyra2rebv2
ブロックチェーンにおけるハッシュアルゴリズムの一つで、ASCIに非対応とされている。
ビットコインのマイニングで指摘される、高性能なマシンであるASCIにより承認権限を独占されている問題を解決する為の仕組み。
ビットコインは、ASCIマシンを保有している富裕層による独占状態にあるので、実質的に中央集権型に近いと言われている。
しかし、ASCIに対抗する Lyra2rebv2を採用した事で、非中央集権型に近づけている。
2 . Segwit 4x
ビットコインにも搭載された機能、Segwit。その最新バージョンであるSegwit 4xが搭載されている。
トランザクションのデータ容量を小さくし、システムへの負荷を減らす技術だ。
これにより、システムへの負荷が大幅に激減し、送金をより素早く行えるようになる。
3 . i2p
i2p(インビジブルインターネットプロジェクト)とは、ネットワーク通信の始点~終点までのIPアドレスを匿名化し、通信内容も暗号化するソフトウェア。
このi2Pにより、IPアドレスが非公開となるので、取引関係者のプライバシーが保護される。
つまり、i2Pは送金の匿名性をより強化する技術。
4 . アトミックスワップ
個人間の決済・取引において、第3者の仲介を必要とせずに取引可能にする技術。
現在の暗号資産を取引する際は、取引所(第3者)を介するのが一般的だ。
しかし、その構造上、どうしても取引スピードの遅延・取引所の不正・取引所の破綻などの問題が出てきてしまう。
アトミックスワップが実装される事により、これらの問題が解決され、取引スピードもより素早く完結する。
5 . スマートコントラクト機能
この技術は、通貨の送金情報だけでなく、契約内容や文書などをブロックチェーン上に記録出来る。
ビットコインは、送金に関する情報のみ記録可能であり、送金以外の情報は記録しない。
スマートコントラクト技術により、様々な取引内容を安全で高速処理が可能となる。
さらに事前に登録しておいた取引条件と一致すれば、後はシステムが自動で契約を実行してくれる。
改ざんが困難と言われるブロックチェーン上に契約内容を記録する為、不正に契約変更される心配なし。
このおかげで、仲介業者を介する必要が無いので、コストも抑えられる。
6 . ライトニングネットワーク
ブロックチェーンとは別の、もう一つのチェーン(オフチェーン)に、ややこしい処理やデータを記録する。
実際のブロックチェーンには、絶対に必要となる送金情報のみを記録していく。
これが、ライトニングネットワークのかなりザックリとしたイメージです。(笑)
要するに、ライトニングネットワークを用いる事で、送金が一瞬で完了し、送金手数料も激安となる。
7 . マスターノード
AMBトークンやXEMと同じように、一定枚数以上のSTAKコインを保有している人のみが、取引の承認権限を持つ。
これにより、マイニングのように高い消費電力を必要しない上に、サイバー攻撃を発生させる確率を低減させる事が可能となる。
なぜ、サイバー攻撃(ハッキング)の発生確率が下がるかを簡単に説明。
まず、不正な取引を成立させる為には、大量のSTAKコインを保有する必要がある。
自分が大量のSTAKコインを保有する事で、承認権限を取得し、不正な取引を成立させる事に成功したとする。
しかし、不正な取引だと発覚すると、STAKコイン自体の信頼性が揺らぎ、価格が暴落する。
自分は大量のSTAKコインを保有している為、価格が暴落すれば大損する事になる。
これにより、サイバー攻撃などを行うメリットは低いので、結果的には安全性が高いと思われる。
8 . ゼロコインプロトコル
ZECに搭載されている機能と同じで、取引の送金元・送金先・送金額を匿名にする技術。
この技術により、他人には知られたくない取引情報を非公開にする事が出来るのだ。
プライバシーをきっちりと守り、セキュリティも高まる。
『政府は、このような匿名性を持つ技術・通貨を非常に嫌う傾向がある。』
メリット
1 . 高性能
ビットコインと同じで、STAKは決済通貨として一般的に利用される事を目的とする。
ビットコインの知名度は高いが、その機能・性能の低さが問題とされ、決済通貨としてはまだまだ使えないのが現状だ。
しかし、STAKはビットコインよりも多くの最新機能を搭載しており、決済通貨としての実用性が高いのは間違いないと思う。
『きちんと実装されればの話だが・・・』
デメリット
1 . 保管方法が限られている
公式で出しているウォレット以外で保管できないので、取引所のウォレット又は公式のウォレットで保管するしかない。
しかし、STAKは知名度の低い草コインである為、小規模な取引所でしか取り扱いがない。
小規模な取引所は、倒産するリスクがあるので、保管方法には注意が必要だ。
2 . 本当に実現可能か?
これはよく指摘されている事だが、本当に全ての技術が予定通り実装されるのか不明。
様々な最新技術を採用する事で、実装するのに多くの時間が掛かってしまう。
STRAKSの開発規模は、ビットコインやイーサリアムなどと比較しても小規模。
『正直、無理だと思う・・・』
完成するまでに何年もかかるなら、STAKが世に普及する前に、ビットコインが一般的に使われると思う。
将来性
最新技術を盛り込んだ暗号資産だが、全て予定通りに実現できれば、非常に注目される事になり、価格は今の数倍以上になるだろう。
ビットコインよりも、優れた暗号資産であると世間に認められれば良いのだが、そう簡単にはいかないと思う。
匿名性を高める暗号資産は、政府による規制対象となる可能性が高いからだ。
そもそも、開発スピードが遅く、全ての機能が実装される保証もありません。
2年以上経過した今でも、価格は2円を下回っている状態で、値上がりする気配は今のところ全くない。
将来性は高いと思うのだが、草コインであるが故、そのリスクはやはり高過ぎると言わざるを得ない。
hiroの見解
私も以前、STAKを1万枚ほど購入していた。
「将来は価格が数百倍に?草コイン投資ならSTAK!」という他のサイトの情報を見て、すごく期待していたのだ。
その時、購入した時の価格が、1STAK 2円。2019年8月時点では、0.2円にまで暴落してます。ほぼ無価値に・・・
まぁ、STAKは2017年にスタートしたので、まだまだこれからだと思うが、正直あんまり期待はしていない。
結局、「機能を全て実装するのは難しくて、メチャクチャ時間がかかってやっぱり無理でした」という結末しか想像できなくなってきた。
しかし、STAKの開発は徐々に進んでいるみたいなので、もしかしたら完成する日が思ったより早くなる可能性もある。
草コイン投資は、難しいし、リスクが本当に高いです。
それでも、ストラクス(STAK)に興味を持った人は、購入してみてはどうだろうか?