日本の暗号資産取引所では、取り扱い通貨がとても少ない。せいぜい10種類程度だろう。
アルトコインの購入をするには、海外の取引所を利用する必要がある。
海外の取引所と聞くと「なんか怖い」と感じるが、必要なのはメールアドレスだけ。
メールアドレスは、新しいGmailアドレスを作っておくとセキュリティ的にも安全だ。
この記事では世界最大のシェアを誇るBINANCE取引所について解説する。
私も一番最初に利用した海外の取引所が、BINANCEだった。
日本語表記は無いが、サイトをGoogle翻訳すれば問題ない。
Google Chromeブラウザを使っていれば、自動で日本語訳されるので便利だ。
基本情報
- 運営会社:Binance
- 設立日:2017年
- 取引方法:現物、FX
- 銘柄:BNB、BTC、その他 160種類以上のアルトコイン
- 口座開設費:無料
- 口座維持費:無料
- 入出金手数料:入金は無料、出金は一定金額を徴収(金額は通貨毎に異なる)
- 送金手数料:一定金額を徴収
- 取引手数料:現物は0.1%、FXは0.02~0.04%
- 最大レバレッジ:125倍
- 過去の発生事案:2019年5月8日、約45億円の資産流出事件が発生
- 公式サイト:https://www.binance.com/ja/about
詳細情報
Binanceの本拠地は、マルタ島に存在している。
イタリアの真下にある小さな島国。マルタ島では、暗号資産ビジネスを推進している。
当初、Binanceの本拠地は香港に存在しており、中国政府による暗号資産規制の影響を受ける可能性を指摘されていた。
もし規制を受けた場合、最悪取引所の運営自体を停止される恐れがある為、拠点を香港からマルタ島へと移転したようだ。
このように規制を回避する為に、取引所の拠点を移転する事はよくある話だ。
そして、BinanceのCEOは、ジャオ・チャンポン(CZ)という人物だ。
彼は、暗号資産の資産が2000億円を超えている超富裕層。『凄い・・・』
暗号資産業界に大きな影響力を与える人物なので、彼の発言には注目しておこう。
メリット
1 . 口座開設が容易
1日の出金金額の上限が、2BTC未満で問題ない人は、本人確認が不要だ。
1日に2BTC以上を引き出す場合は、本人確認をする必要があるので注意。
つまり、メールアドレスさえあれば、3分程度で口座開設できる。
KYC(本人確認)を徹底する事も大切だが、やはり海外の取引所に自分の身分証明書を送信するのは嫌だろう。
身分証を提示する必要がない点は、気軽に口座を開設できるので助かる。
2 . 取引量が世界一
Binanceは、世界で最も多くのユーザに利用されているのだ。 世界シェアNo.1
クジラと呼ばれる、暗号資産を大量に保有している大口投資家も、よく取引している。
その為、取引量がとても多いので、自分の注文がすぐに成立しやすい。
海外の取引所の中には利用者が少なく、注文がなかなか通らないケースもよくある。
自分の希望価格で注文成立するほうが、利益を得やすいので、取引量の多さは重要なポイントである。
その点、BINANCEはとても取引しやすい環境だと言える。
3 . 取り扱い通貨が豊富
Binanceの取り扱い通貨の総数は、なんと160種類以上を超えている。
実際の取り扱い通貨は、公式サイトを確認してほしい。
https://www.binance.com/ja/markets
日本の取引所とは比較にならないほど、BINANCEで取引可能な通貨は多い事が分かるだろう。
たくさんの草コインが用意されているので、草コイン投資で一攫千金を狙う人にはお勧め。
ただし、全く価値がないのゴミコインも多くあるので、よく調べてから購入しよう。
4 . BNBトークンの魅力
取引手数料は一律0.1%であり、他の海外取引所(0.2~0.3%)と比較しても安いと言える。
さらに、Binanceが独自に発行したBNBトークンで手数料を支払う場合、0.75%に割引。
やはり、取引手数料は安いに越したことはないので、BNBトークンで支払う方がお得。
このBNBトークン価格もどんどん値上がりしており、2017年頃は100円以下だったが、2年後には4800円にまで上昇した。
今後、BINANCEの利用者が増加していけば、BNBトークンの価値もさらなる上昇が期待できる。
5. IEOブーム
最近では、IEOを開催する事が何回かあった。
デメリット
1 . 金融庁から警告を受けた
2018年に改正資金決済法が施行された為、仮想通取引所は暗号資産交換業者として金融庁に登録する義務がある。
Binanceは日本人ユーザ向けに、日本語サービスを展開しているが、暗号資産交換業者に登録していない。
登録するには、BINANCEが提供している様々なサービスを撤廃する必要が出てくるからだ。
例えば、
- 口座開設をする際は、KYC(本人確認)を済ませる
- FXの最大レバレッジを125倍から4倍に引き下げる
- 金融庁が禁止と定めたアルトコインの取引を停止させる
上記のように、金融庁では、日本人投資家の安全性を確保する為に、証券会社などに対して厳しい規制を掛けているのだ。
それによって、我々日本人投資家は、安心して投資活動を行えている。
しかし、規制が厳しすぎるが故に、逆に投資家にとって稼げるチャンスが少なくなってるとも言い換えられる。
BINANCEが金融庁の規制に従わない理由は、BINANCEが何か悪い事を企んでいる訳ではなく、
厳しい規制をしないほうが、逆に日本人投資家の為になると考えているからだろう。
あくまで自論です。
結局、BINANCEは日本で無断営業をしているという判断が下され、2018年3月23日に金融庁から警告された。
金融庁は、この警告に従わない場合は刑事告発する方針だったので、Binanceは急遽、日本語サービスを中止するなどの対応策を取った。
これにより、日本人ユーザが勝手にBinance取引所を利用しているだけで、Binance自体は日本でサービス展開する意思はないとアピールしているようだ。
さすがにこれだと、金融庁も告発するのは難しくなり、最近は特に新しい動きは報告されていない。
『多分、しばらくの間は大丈夫だと思う・・・』
2 . 過去に大規模なハッキング被害
2019年5月8日、ハッキング被害により7000BTC(45億円)が不正に流出したと発表。
世界最大の取引所Binanceのセキュリティは最高クラスと称されていたが、APIキーやKYC(身分登録)情報が大量に強奪されたようだ。
この事件からも、どんなにセキュリティに力を入れた取引所も、いつかは破られるという事がよく分かる。
絶対に安全な取引所など、存在しない!
幸い、この事件での被害金額相当分は、Binance側が全額負担し顧客へ返金したので良かったが、全ての取引所が同じように返金できるとは限らない。
資金に乏しい小さな取引所では、被害金額全額を補填する事など到底出来ない。
自分の資産を、ずっと取引所に預けるのは危険なので、自分のウォレットに保管すべきだ。
hiroの見解
世界最大と言われるだけあって、その信頼性は他の取引所よりも格段に高い。
ハッキングによる顧客資産流出被害は痛手となったが、盗まれた資金分は顧客に返金したという対応は高く評価されている。
それに、この対応は新規のユーザにとっても安心出来るポイントだと思う。
1度ハッキング被害を受けたから、もう終わりという訳ではないし、セキュリティはより強化され安全性は増していくだろう。
アルトコインを購入してみようと思っている人は、ぜひBinanceを利用してみてはいかがだろうか?
口座開設には、メールアドレスさえあれば3分程度で完了します!