やはり株式投資と言えば、株主優待に興味がある人が多いのではないだろうか?
私も国内株式をする際、この優待狙いでいくつか投資している株があるので、また別の記事で紹介していきたいと考えている。
毎年いろんな優待品を受け取っているが、やはりプレゼントを無料で貰えるというのは嬉しいものだ。
当分使う予定の無いお金があるなら、貯金しているだけよりは、このような優待目的で株に投資するのも面白いので検討してみるといい。
今回の記事では、株主優待に関する知識と、メリット・デメリットも併せて解説していきたい。
株主優待とは?
株主優待とは、企業が株主に対してプレゼントを送り届ける特典のことである。
多くの場合、株主優待は自社製品を送付したり、経営店舗で利用可能な割引券であるケースが多い。
このように、株主優待を通して株主に自社製品のことを知ってもらう事で、自社への愛着を深めてもらう狙いもある。
そうする事で、長期保有をしてくれる株主が増えていき、結果的に株価も安定しやすいだろう。
メリット
1. 優待も含めると利回りが高い
近年の量的緩和が影響しているのか、最近は株価がバブル的な上昇を続けている。
TOPIXや日経225の平均利回りも、2%前後であるようだ。(2021/09/11時点)
もちろん、預金金利は0.001%と非常に低いので、それと比較すればマシだと言える。
しかし、リスクを背負って投資する以上、株式投資に対する期待利回りはもう少し高めであれば嬉しいもの。
そこで株主優待を実施している株が注目されているのだ。
なんと株主優待の中には、4000円を超える特産品をプレゼントしてくれる会社もあり、配当+優待の合計利回りは7%を超えるケースも珍しくない。
この低金利な世の中において、利回り7%というのは非常に魅力的な投資先であると言えるだろう。
2. 生活費が浮く?
会社の優待内容によっては、自分が日常的に利用しているお店の割引券などが手に入る。
株数によって貰える割引券は異なるが、年間数万円分の割引券が貰える場合は、外食が無料で済ませられるだろう。
食費がかなり節約できるし、豪華でおいしい食事付きのホテル宿泊券が貰えれば、旅行費も抑えられるのでお勧めだ。
仮に自分が使いきれなかった場合でも、友人を誘ってご馳走してあげる事も可能である。
デメリット
1. 優待廃止・改悪のリスク
優待を実施している企業は多いが、その優待は必ず継続して実施する義務はない。
その為、企業業績が悪化する事態に陥れば、優待が財務負担の要因とみなされ一時的に優待内容が改悪される事もある。
実際、コロナショック時では緊急事態宣言が長引いたことで、飲食・旅行関連の企業は業績が急速に悪化した為、優待改悪または廃止が相次いで報告された。
その際、優待が貰えなくなった事に失望した投資家による株の投げ売りが連鎖的に起こり、株価は大きく続落していった。
このように、優待目的で投資していた企業が優待廃止を発表すれば、もはや投資している意味さえなくなってしまう。
株式投資をする際は、なぜその株を買ったのか、そしてどんな条件を満たしたら株を手放すべきなのかを、事前に決めておくようにしよう。
2. 使い忘れに注意
もう一つ注意しておくべき点は、優待品の使い忘れだ。
多くの場合、優待の割引券などには有効期限が定められており、数か月~半年程度とやや短い。
使えるお店が自宅周辺にあれば良いのだが、そうでないなら使える機会があまり無いかもしれない。
気づいた時には有効期限が切れていたなんて事になれば、大きな損となるので気を付けておきたいところ。
3. まとまったお金が必要
株主優待を受け取るには、その会社があらかじめ定めた株数を購入する必要がある。
まともな企業の多くは、株価が1000円を超えており、最低取引株数である100株を買うのであれば、10万円以上は用意しなければならない。
より魅力的な優待を狙おうとするなら、株価2500円以上の株を購入する事になるので、資金は25万円以上も必要となる。
安い株価も沢山あるのだが、株価が安いという事は皆が売っているという事であり、売っているという事は失望されており将来性に乏しいからである。
そんな業績の不安定な優待株を買っても、すぐに優待廃止されてしまうだろうし、株価暴落による損失も免れない。
その為、魅力的な優待内容で業績も安定している株を買うのであれば、数十万円という大金が必要になるのだ。
優待を貰う手順
- 権利確定日:優待をもらう権利が決まる日
- 権利付最終日:権利確定日の2営業日前で、優待をもらう権利が得られる最終日
- 権利落ち日:この日以降に株を購入しても、優待をもらう権利が得られない日
要約すると、権利付最終日までに決められた株数を購入し、保有しておく必要があるという事。
3月末に権利確定日なのであれば、1週間以上前から株を買っておけば安心だろう。
やるべき事は、期限までに株を買って保有しておくだけ。そ例外にやるべき手続きは特にない。
あとは、証券会社から優待を実施している株式会社に株主の情報が伝わり、会社から株主の住所宛にプレゼントが届く仕組み。
一般的にプレゼントが届くのは、権利確定日から2カ月後くらいと言われている。3月末が権利確定日なら、優待品が届くのは6月くらい。まぁ、気長に待っておこう。
優待が貰える条件や、詳細情報は会社のホームページから確認できるので定期的にチェックしておこう。
証券会社の優待情報からもチェックできる。株の保有年数など細かい条件がある会社も存在するので、注意深く確認すること。
まとめ
- 株主優待とは、企業が株主に対してプレゼントを送り届ける特典のこと
- 配当+優待の合計利回りは7%を超えるケースも珍しくない
- 優待は、途中で改悪や廃止される可能性もある
- 優待株には、多額の資金が必要となる
- 権利付最終日までに株を買って保有しておく事