今回は、全国に店舗を展開している日本最大手の家電量販店、ヤマダ電機の株主優待について紹介したいと思う。
2020年10月1日に持株会社化を行い、「株式会社ヤマダ電機」から「株式会社ヤマダホールディングス」に社名変更されている。
個人投資家から人気が高い株主優待である事に加え、店舗数が多いので優待券を利用しやすい環境が比較的整っているので、興味があればぜひ投資を検討してみてはどうだろう?
基本情報(2021/12/26時点)
- コード:9831
- 社名:ヤマダホールディングス
- 上場市場:東証一部
- 株価:390円
- 必要最低投資金額:39,000円
- 配当利回り:4.6%
- 優待利回り:3.8%
- 総合利回り:8.4%
- 権利確定月:3月末、9月末
- 優待送付日:6月下旬、12月中旬
- 優待種別:割引券
優待内容
株主優待としては、ヤマダ電機の店頭で利用可能な500円割引券がもらえる。
税込み1000円ごとの会計で、500円割引券が1枚利用可能なルールとなっている。
例えば、3000円の会計の場合では、500円割引券が3枚まで利用可能な為、実質的に1500円の支払いで済む。
<3月>
必要株数 | 優待内容 |
100株 | 500円相当(1枚) |
500株 | 2000円相当(4枚) |
1000株 | 5000円相当(10枚) |
10000株 | 25000円相当(50枚) |
<9月>
必要株数 | 優待内容 |
100株 | 1000円相当(2枚) |
500株 | 3000円相当(6枚) |
1000株 | 5000円相当(10枚) |
10000株 | 25000円相当(50枚) |
価格推移
ヤマダホールディングスの株価を見てみよう。
2006年に最高値を付けた後に、リーマンショックの影響を受けて株価は大暴落しており、いまだ低水準なままのようだ。
2020年のコロナショックにより、ロックダウンの影響は受けたものの、巣ごもり需要なのでゲーム機やテレワーク用のPC販売などの売れ行きが好調で、売り上げは過去最盛期に迫る勢いにも関わらず、株価はほとんど反応を示さなかった。
個人的には少し売られすぎのゾーンに入ってきているようにも感じているが、投資家達がこれほど悲観的になっている要因は何なのかを少し考察してみた。
まず第一に、コロナショック後の巣ごもり需要による売り上げは短期的な目線であり、数年以内にこの需要はピークを迎え、売り上げは落ち着き始めると見ている投資家が多いこと。
次に、ECサイトなどの実店舗を持たないネットショッピングによる家電製品販売会社が競合として多数出現したことによる価格競争の激化。これに関しては、消耗戦になる事が想定されるので、今後の課題となりそうだ。
10年以上前では稼ぎ頭だった高価なデジカメやPCなどが、iPhoneや小型のタブレットでも機能を実装できるようになった事による売り上げ低下だ。iPhoneやAndroidなどは通信キャリア(auやsoftbank)の売り上げに計上される為、家電量販店側には利益向上をもたらさない。
最後に、ヤマダホールディングスは既に日本全国に店舗を展開しており、これ以上は店舗拡大の余地が残されておらず、売り上げ拡大は見込めないとの見方もあるのではないだろうか?
今後はさらなる店舗数を増やしていくのか、海外へのグローバル展開を視野に入れていくのか、または全く別の事業にも参入を検討していくのか、いずれにせよ売り上げを高めていくには全く新しい経営戦略が必要となりそうだ。
一方で、配当金に関してはコロナショック以降でも増配が続いているのは、投資家にとっても嬉しいポイントである。
2020年3月は一株当たりの配当金が10円だったが、2021年3月は18円に増配されており、こちらは優待を受け取れない海外投資家に配慮したものである可能性が高い。
実際、2021年からは株主優待の内容が一部改悪されており、100株保有で年間3000円相当の割引券が受け取れていたのだが、年間1500円相当にまで減額されている。(長期保有特典も廃止されている・・・)
個人的には、実際に使いきれるかどうかも分からない優待よりも、単純に配当金(現金)を増やしてもらったほうが嬉しいので助かる。
実際に届いた優待を紹介
ヤマダホールディングスの株主優待が自宅に届いたので、一応紹介しておこう。
私は100株だけ保有しているので、今回は1000円相当の割引券がもらえた。
少し物足りない気がしないでもないが、欲しいイヤホンがあるのでさっそく割引券を使いに行こうと思う。