暗号資産の基本用語集

投資を始めると、知らない用語を何度も見かけるだろう。

その度に、用語の意味を検索していては効率が悪い。

私も様々な用語を調べてきたが、暇な時間が多い学生だったから出来る事であり、社会人になると忙しいので、手探りで調べるのはとても大変。

自分が知りたい情報が見つからずイライラする事もあった。

そこで、暗号資産の基本的な用語をまとめて掲載する。

いきなり全てを暗記する必要はないので、適当に読み流して構わない。

知らない用語に出会ったら、この記事を活用してほしい。

あ行

アービトラージ 裁定取引。 別の取引所との価格差を狙った売買を行う事で、利益を稼ぐ手法。
RSI 投資家の心理状況を表すテクニカル指標。RSI値が70%以上だと買われ過ぎ、30%以下で売られ過ぎと判断される。
IoT Internet of Things(モノのインターネット)の略。物をネットに接続する事で、様々な情報が収集可能になる。
ICO Initial Coin Offering:新規暗号資産公開。企業が資金調達する為、独自の暗号資産トークンを発行・販売する事。
アトミックスワップ 取引所を仲介せずに、取引可能にする仕組み。
アドレス 暗号資産の口座番号で、送受金時に必須な情報である。
アルゴリズム 自動取引の事で、価格や出来高に応じて、自動的に売買注文を繰り返す超高速取引。
アルトコイン ビットコイン以外の暗号資産の総称。
ERC20  イーサリアムのブロックチェーン上でICOを実施する際に採用された統一規格。
ETF 金融商品取引所に上場している投資信託。
一目均衡表 相場の罫線表分析法の一つ。過去の変動幅を参考に今後の価格予測の参考にする。
移動平均線 一定期間の価格の平均値を線でつなぎ合わせた指標。
イナゴ 価格暴騰直後に一斉に飛びつく行為や、その投資家を指す。
インカムゲイン キャピタルゲイン。株を保有すれば、株主優待や配当を受け取れる仕組み。
インサイダー 関係者だけが知る機密情報を不正利用し、発表前に売買する事で利益を得る行為。
VIX 相場の恐怖指数を数値で示す。価格が暴落すると、VIX値は上昇する。
webbot SNSユーザーの感情データを元に、未来の値動きを予測するプログラム。
ウォレット 暗号資産を保管する場所。ホットウォレットとコールドウォレットなどがある。
エアドロップ 暗号資産を無料で配布する仕組み。 認知度向上を目的とするケースが多い。
SEC 米証券取引委員会(SEC)は、投資家保護と公正な市場整備をする監視機関。
エスクロー 商取引の際、第三者を仲介して、取引の安全を担保する第三者預託。 
ASIC ASICは、マイニング専用の電子的回路。
FRB 連邦準備制度。 米国の中央銀行であり、世界経済に大きな影響を及ぼす。
FOMC 連邦公開市場委員会。 アメリカの金融政策や公開市場操作の方針を決定する機関。
OTC取引 金融機関等のカウンターで取引を行う相対取引。
オーバーシュート テクニカルを無視した、行き過ぎた相場変動の事。
追証 証拠金取引で、維持率低下による強制決済を回避する為の追加証拠金の事。
億り人 暗号資産の利益で、資産が1億円を突破した投資家を指す。
押し目 上昇トレンド中で、一時的に価格が下落した後、すぐ上昇に転じるタイミングの事。

か行

カウンターパーティー デリバティブ取引の、相手方の金融機関の事。
カストディ 投資家に代わって有価証券の管理を行うサービス。
暗号資産 暗号通貨。インターネット上に存在するデジタル通貨であり、P2P型の電子決済システムを利用。
ガチホ 将来、価値が上がると信じて、長期間売らずに保有し続ける事。
空売り ショート。高く売って安く買い戻すことで差益を得る、信用取引の一種。
カンファレンス 暗号資産の学術的な会議や研究会、協議会のこと。
キャピタルゲイン 通貨の売買で利益を得る事。
逆張り 市場のトレンドとは反対の取引をする事。
草コイン 時価総額及び知名度が低く、1コイン1円未満の暗号資産。
クジラ 相場に絶大な影響を与える程の巨額を扱う機関投資家を指す。
クラウドマイニング マイニングを行う事業に投資して、マイニング報酬を得る方法。 
現物 信用取引でない、手持ちの通貨。
コールドウォレット インターネットと完全に切り離されたウォレット。
51%攻撃 ある組織が、ハッシュレートの51%を支配する事で、不当な取引を行う事。
コンソーシアムチェーン あらかじめ選ばれた、信頼性の高いノードが合意形成を行うブロックチェーン。

さ行

先物取引 ある金融商品を、将来の決められた日に、取引の時点で決定した価格で売買する取引
satoshi ビットコインの最小通貨単位。
The DAO 自立分散型組織を目指すプロジェクト。
自主規制団体 暗号資産の登録交換業者16社が、2018年4月23日に発足させた団体。
ショート 空売り。
CFTC 米商品先物取引委員会(CFTC)は、先物取引・オプション取引全般を規制する政府機関
仕手 莫大な資金を用いて、大規模な売買を行い利益を稼ぐ相場操縦の一種。
上場 取引所で、新たに取り扱いを開始すること。
シングルシグ 公開鍵方式のうち、一つの秘密鍵だけで管理する方法。
順張り 市場のトレンドに沿った売買をする事。
Scam 詐欺コインを指す。
スケーラビリティ問題 ブロック生成におけるトランザクションが混雑する事で、送受金に遅延が発生したり、取引手数料が高騰してしまう問題。
スプレッド 買値と売値の差額。実質的には、取引手数料のようなもの。
スマートコントラクト ブロックチェーンの記録だけで、自動契約・債務履行が可能。
Segwit スケーラビリティ問題に対する解決策。
セリクラ セリング・クライマックスの略。市場が総悲観状態時に起こる強烈な暴落の事。
センチメント分析 投資家の市場に対する心理を調査して、それを参考にする相場分析。
ソフトフォーク 互換性を持つブロックチェーンの分岐。
損切り 保有通貨が、購入価格を下回った時に、損失を確定させる為に利確する事

た行

ダークプール 大口が相場を動かすことなく、大量の取引を可能にする仕組み。 
DApps  従来のアプリをオープンソースのブロックチェーンで構築する仕組み。
Difficulty マイニングによるブロック生成の採掘難易度。
DEX 分散型暗号通貨取引所の事で、管理者が存在しない為、透明性の高い運営である。
Tether 暗号資産取引の基軸通貨。米ドル価格と連動するように設定されている。
テクニカル チャートの値動きを分析し、投資判断に活かす分析手法。
天井 価格暴騰後の、ピーク地点。
トークン 新規発行された暗号資産。
ドミナンス 暗号資産市場全体におけるビットコインの占有率。
トランザクション ブロックチェーン上の取引記録データ。

な行

ナカモトサトシ ビットコインの考案者。正体は未だ不明。
二段階認証 ログインの安全性を高めるセキュリティ手法。
ノード ネットワークに参加しているプログラムや端末を指す。

は行

ハードフォーク 機能を向上させる為、互換性を持たないブロックチェーンの分岐を行う事。
ハーベスティング NEM(XEM)を収穫する事。
burn 通貨の一部を使用不能にさせ、流通量を減らす事。これにより、通貨の稀少性が増す。
HYIP 高配当を謳う暗号資産を用いた詐欺サイトの総称。
ハッキング ネットワークに不正にアクセスし、個人情報や暗号資産を強奪する犯罪行為。
ハッシュ データをハッシュアルゴリズムに従い、固定長のランダム値に不可逆変換する行為。
ハッシュレート 採掘速度。ハッシュレートと暗号資産価格は、基本的に比例する。
パブリックチェーン ビットコインのように、分散型でオープンなP2Pネットワーク。
半減期 インフレを防ぐ為に、一定周期の半減期の度に、マイニング報酬が減る仕組み。
Pump 信憑性のない情報を拡散し、意図的に価格を上げさせる行為。
P2P 専用サーバーを介さずに接続された端末同士が、取引するネットワーク形態。
秘密鍵 口座の所有権を証明するプライベートキー。
ファンダメンタルズ 国や企業の経済状態を分析して、投資の判断に活用する事。
フィアット JPY(円)やUSD(米ドル)などの法定通貨を指す。
フィッシング詐欺 偽サイトに誘導して利用者を騙し、認証情報を詐取するサイバー犯罪。
フィンテック 金融サービスと情報技術を結びつけた様々な革新的な動きを指す。
プライベートチェーン ネットワーク参加に承認が必要なブロックチェーンを指す。
Plasma スケーラビリティ問題を解決するための技術。
フルノード 過去の取引を搭載したブロックチェーンを全て保持している参加者。
PoW 取引承認アルゴリズムの一つ。PoWに成功した人は報酬が貰える。
PoS 取引承認アルゴリズムの一つ。暗号資産の保有量に応じてブロックの承認確率が変化し、新規発行の暗号資産が貰える仕組み。
PoL 取引承認アルゴリズムの一つ。暗号資産の保有量と取引量に応じて、報酬が貰える仕組み。
ブロック 暗号資産の取引記録をまとめたデータであり、マイニングの単位。 
ブロックチェーン 非中央集権の分散型台帳技術、または分散型ネットワークを指す。
ホールド 暗号資産などの銘柄を保有する事。
ポジショントーク 自分の保有している暗号資産の魅力を世間に広げ、価格上昇を図る行為。
ホットウォレット 暗号資産を保管する、アプリのウォレットや取引所のウォレットのこと。
ボラティリティ 価格変動性。相場のボラ大きいほど、ハイリスク・ハイリターンである。
ボリンジャーバンド テクニカル指標の一つで、移動平均線に標準偏差を盛り込み、上下に乖離させたバンド。
ホワイトペーパー ICOなどで新規発行される、暗号資産やプロジェクトに関する説明書。
ホワイトリスト 金融庁に認可された取引所が扱う暗号資産。
ポンジスキーム 高配当を謳い、資金を集める詐欺の一種。

ま行

マイニング 暗号資産の取引記録(ブロック)をブロックチェーンに連結させる処理
マイニングファーム 企業がマイニングのために設置した大規模施設。
マイニングプール 複数人チームを結成しマイニングする事。 チームへの貢献度に応じて対価が支払われる。
マカフィー砲 John Mcafee氏がSNSで行う、暗号資産価格に影響を及ぼす発言を指す。
マスターノード 一定以上の通貨を保有する事で、多額の報酬を受け取る事ができる仕組み。
マルチシグ 複数署名の技術。 複数の秘密鍵を割り当てる事で、セキュリティを強化可能。
ミートアップ 暗号資産の開発者が集まる場。開発者に質問ができる
ミキシング 複数の取引データを混在させ、本来の保有者を判別不能にする技術。
ムーン 月まで届きそうな勢いで価格が上昇している、急騰チャート。
メインネット 実際の取引データが記録されているブロックチェーン。

や行

約定 売買の注文をして、板で取引が成立する事。

ら行

Lightning Network スケーラビリティ問題解決の為、取引承認をブロック以外でも可能にする技術。
Lightning Futures 証拠金に対して、レバレッジ 1 ~ 15 倍でビットコイン先物を売買できるサービス。
利上げ 各国の中央銀行が、政策金利を引き上げる事。
リスクオフ リスクを回避して安全資産へ投資する事。
リスクオン リスクを取り、高い収益を狙った投資をする事。
リスクヘッジ 複数の銘柄に分散投資する事で、想定外のリスクを最小限に抑える方法。
レバレッジ 手持ち資金(取引証拠金)に倍率をかけて取引すること。損切りや強制ロスカットされた時のリスクが非常に高くなる。
リブランディング 既に構築されたブランドを、新ブランドとして再定義する事。
レンディング 保有している暗号資産を一定期間貸し、利息を得る仕組み。
ロールバック 重大なシステム異常が発生した場合、システム障害発生前の状態に戻す対処法。
ロックアップ 保有通貨を一定期間、市場で一切売買できなくする仕組み。
ロング 特定の暗号資産を長期間、買い目線で保有する事。

hiroの見解

かなり長くなったが、全てを覚える必要はないので安心してほしい。

『私自身も、あまり覚えてない。(笑)』

忘れたら確認しに戻ってくれば良いと思う。

ここで紹介した用語を覚えておけば、ほとんど困る事は無いはず。

この調子で暗号資産の理解を深めていこう。

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