2020/11/19 ビットコイン分析

ビットコインは、ついに$18400付近にまで到達した。

このまま上昇し続ければ、歴史上最高値$20000を突破するのも時間の問題だろう。

$18400が高値となり、現在は反落しているが、ここからの値動きを予測してみたい。


週足→日足→4時間足 の順番でチャート分析をしていく。

 

テクニカル分析

週足


ここ直近では、大陽線が連続で出現しており、強い上昇相場が維持されているのが分かる。

エリオットカウントをすると、現在は長期エリオット上昇3波(水色)である可能性がある。

その長期エリオット上昇3波の中の、副次波上昇3波を着け終わり、下落調整4波目に突入するかどうか?と言った所だろう。

これだけの強い上昇トレンドの為、調整4波(緑色)は比較的、早めに下落調整を着け終わり、すぐに上昇を再開すると予測。

その場合、歴史上最高値$20000付近(紫色)がレジスタンスとして意識される可能性がある。

ここまで上昇した場合は、さすがに利益確定売りが大量に入ったり、新規で現物を購入する人が減ると思われる為、一旦反落するような動きがあると予測。

長期エリオット調整4波(水色)が始まった場合、着地点の目安は、2019年の最高値$13850付近ではないかと思う。

ここまで下がった場合、前回のレジスタンスラインがサポートに切り替わるロールリバーサルが発生し、エリオット上昇5波目に突入し、再び上昇トレンドが再開すると予測。

私は、以前からTwitterに、ビットコインは将来$30000近辺まで到達すると予測しているとツイートしており、時期としては、大体2022年~2023年くらいではないかと考えている。

もう、あと2~3年という少し長めの時間をかけながら、$30000に向けて徐々に上昇していくと予測していたのだが、まさかたった数ヵ月で$20000近くまで上昇するとは、完全に予想外だった。

私は、$16500付近で既に現物BTCのほとんどを売却し、来年の確定申告の資料作成を準備しているところだ。

正直、現物を売却するのは少々早すぎたと反省している・・・

しかし、天井を正確に予測できる投資家など存在しない。

2017年のバブル相場でも、誰もが楽観的になり、まだまだ価格は上昇すると信じ込んでいる最中、悲劇は起こった。

恐らく、プロ達もそろそろ現物の利確売りを検討し始めているのではないだろうか?

現在と、2017年のバブル相場では、マーケット構造や、ビットコインに対する需要も全く異なるので、もしかしたらこのまま一気に上昇する可能性もある。

しかし、欲を出し過ぎる人間は必ず負ける運命にある以上、冷静になり、売り時を考え始めるほうが賢明だと個人的には思う。

日足

日足では、天井付近で十字線が出現しており、これまでの強烈な上昇の勢いが一旦落ち着いてきたようにも見える。

しかし、ここ直近では大きな上昇に対する浅い下落調整で終わっており、その後また急上昇する傾向がある。

その為、このまま上昇継続する可能性は十分に考えられる。

仮に、深めの下落調整が起こった場合、前回のレジスタンスライン$15700がサポートとして機能するだろう。

その後、再度上昇トレンドが再開されるなら、エリオット上昇5波目に突入し、今年中に$20000を突破する可能性が高い。

個人的には、今年の最高値は$20000~$21000付近ではないかと考えている。

4時間足

大きな上昇トレンドが一旦終了し、現在は下落調整を形成し始めている。

調整B波を既に着け終わった可能性があり、この付近で上値が重くなれば、調整C波を着けに続落するシナリオも念頭に入れておくほうがいいだろう。

その場合、上昇トレンドラインとFE100%~127.2%付近と重なるPRZ、$16600付近で下値が堅いようであれば、現物買い・ロングを検討するといいかもしれない。

しかし、これほど強い上昇トレンドが長く継続されている為、そこまで深い調整は着けない可能性も十分に高いと言える。

その為、まずは直近のサポートライン$17200付近を下抜けるかどうかに注目しよう。

現状、$17300付近で2度、長い下髭を着けたローソク足が出現している為、買い圧は依然として強いのだろう。

このサポートラインで、妥協して現物を購入するなどの、臨機応変に対応していく事が必要となってくるだろう。

ファンダメンタルズ分析

コロナショック以降、ビットコインにはポジティブニュースで溢れている。

これほど、期待に満ち溢れた時代は、過去にあったのだろうか?

怖くなるほど、一気にビットコインの現物を買い漁る動きが活発化している。

  • 2020年8月26日、Fidelityがビットコインファンドの提供を計画したと発表
  • 2020年9月14日、MicroStrategy社が4.25億ドル(450億円)相当を購入
  • 2020年10月8日、Square社が5000万ドル(53億円)相当を購入
  • 2020年10月21日、Paypalが暗号資産の取り扱いサービスを開始
  • 2020年10月23日、Mode Global Holdingsがビットコインを購入する計画と発表

 

上記に加えて、売り圧力が減る原因がある事も、価格を押し上げた要因の一つと考えられる。

実は、1ヵ月ほど前から、世界的に出来高の多いデリバティブ取引所が取引停止となっているのだ。

 

香港の暗号資産取引所への規制により、

・Bitmex
・OKEx
・Huobi

これらの取引所が一時的に利用停止状態となっている。

レバレッジ取引を行っているプレイヤーが抜けている為、普段ならショートしているはずだが、現在は売り圧が発生しにくい。

レバレッジ取引が市場に与えるインパクトが小さくなっている最中で、インフレヘッジによる現物買いが進行している為、価格が強く押し上げられるという構造になっている。

 

「ビットコインが将来3000万円を突破する」との予測レポートを、シティバンクが発表した事による、富裕層の顧客が現物を大量購入した事も、影響があるだろう。

メキシコで3番目の富裕層の人が、自分の資産の10%をビットコインに換えて保有したというのも話題となっている。

 

とにかく、現在のビットコイン市場は、デリバティブ取引での売り圧が低下しており、強烈なスピードで現物買いによる資金流入が行われている為、価格が上昇しやすいのだろう。

現物買いをしている富裕層の多くは、長期保有を目的に購入している為、短期で売るつもりはないようだ。その為、現在価格が急上昇していても、現物を売らずに保有し続けている為、余計に価格が下がりにくい構造だ。

よって、ファンダメンタルズ的には、もう$10000を下回る可能性は限りなく低いと思われる。ここから大きな下落調整を着けたとしても、最低が$12500、基準が$13500、$15000でも下値が堅ければ追加購入の検討はアリだと考えている。

2017年末のような、強烈な大暴落が今回も発生するのかは誰にも分からないが、もし暴落が起きたとしても、$10000を下回る可能性は低く、長期投資を視野に入れて、まだ現物BTCを保有していない人は、$12500~$13500まで下落してきたら、勇気を出して買ってみるのもいいかもしれない。

現物BTCは、長期的な視野が一番無難な投資戦略なので、仮に自分が購入した価格よりも下落したとしても、あまり深く考えすぎず、多少の誤差には目をつぶって保有し続ける忍耐力も必要となるだろう。

 

以上で、分析結果の報告を終了する。

この記事の内容は、あくまで個人的な予測なので、参考程度に受け止めて貰えると幸いです。

 

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