今月、ビットコインはついに、歴史的節目かつ歴史上最高値の$20000を突破した。
この日をどれだけ待ちわびたことか。
私は以前からビットコイン価格は将来$30000付近までは到達すると予測していたので、それほど動揺していない。
現物を保有しているので、実際に価格が爆上げしてくれると嬉しいものだ。(*^-^*)
ただ一つだけ予想外の事がある。それは強烈な上昇スピードだ。
$30000付近に到達するのは、2023年頃だと考えていただけに、この上昇の速さには驚きを隠せない。
2020年中に$20000まで到達しただけでも、早すぎると思ったのに、まさかそのまま$24300にまで到達するとは、正直もう予測不可能な相場となっている。
さて、私の予想価格$30000まで、残り$6000程となった所で、今後の値動きがどうなるのか、予測するのは非常に困難だが、一応簡単に分析してみたので紹介しておこう。
テクニカル分析
月足
今回は、長期的な動向を把握するために月足チャートの分析から取り掛かろう。
まず、長期エリオットカウント(水色)をすると、現在は最も大きく上昇する3波目であるのは間違いないだろう。
根拠としては、2017年の最高値$19891を明確に上抜けているからだ。
歴史上最高値を大陽線で突破し、強気相場を示唆する赤三平が出現しているのも信頼性が高い。
長期エリオット(水色)1波の高値と安値にフィボナッチ・リトレースメントを合わせると、3波の着地点の目安は、1.618倍なら$32000、2倍なら$39500となる。
その為、2022年頃には、最低でも$30000、基準としては$40000~$50000といった所だろうか。
次に、中期エリオットカウント(緑色)をすると、現在は3波目終盤に差し迫っているように見える。
現状では、大陽線のままで勢いが衰えていない為、この上昇スピードが維持されるのであれば、このまま大幅な下落調整を挟むことなく3波継続となるだろう。
その場合、中期エリオット1波(緑色)の高値と安値に、フィボナッチ・リトレースメントを合わせてみると、2.618倍の$32000まで続伸すると予測している。
個人的には、$30000まで到達するのはそこまで難しくないと考えているので、このまま続伸しても驚かないつもりでいる。
逆に、中期エリオット3波(緑色)がFib2倍のレジスタンスライン(紫色)$24200を明確に超えられずに、上値が重くなる展開が続くようなら、ここから下落調整4波目に突入するだろう。
その場合、前回までレジスタンスとして意識された$20000付近がサポートとして意識されやすくなるだろう。
レジスタンスラインがサポートラインに切り替わる、ロールリバーサルが発生した場合、ここの$20000は現物の買い仕込みのタイミングとしては絶好のチャンスであると見ている。
この強気相場が継続される限り、たとえ今後、大きな下落調整を着けに来ても$20000のサポートラインを割るような展開は来ないかもしれない。
理由としては、アメリカの大手企業がビットコインへの投資を本気で検討し始めており、価格が下落し安くなった場合は、現物を買い漁る動きが推測されるからだ。
基本的に彼らは、紙幣価値の棄損に対するインフレヘッジとして、ビットコイン現物を長期保有する為、価格が上昇してもすぐには売らず、価格が下がりにくくなるだろう。
この観点から見ても、現物を買うタイミングを伺っているのであれば、あまり欲を出さず、妥協して買う必要も出てくるだろう。
「あともう少し安くなったら買う。だから下がって。あれ? すごい爆上げしていく・・・」
このような悲劇は、投資の世界じゃ本当によくある事だし、私自身もよく経験してきた。
だからこそ、事前に買う価格を決定しておき、その価格になったら自信を持って買う。
たとえ、買ったポイントより多少値下がりしても、それは受け入れるべきなのだ。
週足
週足チャートの分析に移るが、こちらは月足チャートの分析結果と概ね同じである。
先程の解説を復習しておくと、現在は中期エリオット上昇3波であり、問題は$24300付近のレジスタンスラインで上値が重くなり、ここから下落調整4波に入るのか?
それとも、$24300のレジスタンスラインを明確に突破し、上昇3波が継続する流れとなるのか?
上記2つのシナリオのどちらになるかを観察しながら、慎重に取引していくべきだろう。
そして、仮に下落してきても、$20000は今後サポートラインとして強く意識されると予測。
気になる点は、50SMA・100SMA・200SMA・365SMA、これら全てのSMA乖離率が過去最高レベルに離れている事だ。
基本的に、価格とSMAが一定以上離れすぎると、価格はSMAに引き寄せられる法則がある。
その為、価格とSMAの歩調を合わせにくるような動きも予測しておくべきだ。
例えば、価格が大きめに下落調整してくる又は、SMAが上昇してくるまで価格がしばらく高値圏でレンジを形成するなど。
RSIに関しても、現時点で88を超えており、これは2017年の最高値付近と同等レベルである。
ちなみに、RSIが88を超えた2017年バブル時は、これを起点に大暴落が始まっている。
まだ確かな事は分からないが、念のために大幅な下落調整には警戒しておくに越したことはない。
日足
日足チャートの分析をしてみよう。
調整4波を既に着け終わり、$21800付近を上昇トレンド崩壊ポイントとする。その為、このサポートラインを割らない限りは、上昇目線に固定し、ショートはせずに押し目ロングのみを狙う戦略で問題ないだろう。
現在は、短期エリオット上昇5波目に突入しているように見える。
3波の高値を明確に上抜けており、チャートパターン的にもアセンディングトライアングルを突破している為、このまま$25000を突破する流れに繋がると見ている。
ただし、現状では拡大フラット修正を形成している可能性もまだ否めない為、追っかけロングは避けたほうが無難だろう。
$24400を明確に突破後、再度ここまで下落してきた際、ここでサポートされるようなら押し目ロングの検討をするのもありだと思う。
4時間足
4時間足チャートの分析をする。
現在は、短期エリオット上昇3波目に突入している可能性が高く、$25000にまで到達すると予測している。
レンジブレイク時の出来高もそれなりに大きく、実体の大きな陽線で1波の高値を突破している為、基本的には強気相場が継続するサインとして見るべきだろう。
このような強気相場では、順張りエントリーを採用するほうが勝率が高く、さすがに上がりすぎだからという理由だけで、下手に逆張りショートをすべきではない。
最近のビットコイン相場は、平気で$1000幅の変動が頻繁に起こる為、レバレッジは引き下げ、ロットも無理のない範囲で調整しておく事が大前提である。
大きな利益を上げやすい相場でもある反面、巨額の損失を計上するリスクも高い事を念頭に置いて取引をするようにしよう。
そして、Twitterにも投稿していたが、気になったチャートパターンがあるので紹介しておく。
左が、$20000を突破する直前の値動きで、右は現在のチャートだ。
見た感じでは、なんとく似たような値動きになっているのが興味深い。
まず、大きく上昇してきて、上値が重くなったタイミングで、高値圏から一気に下落したものの、僅かな時間で下落してきた分を一瞬で買い戻され、再び先程の高値圏まで上昇した。
そして、再度下落してきたものの、前回の安値を下回ることなく、Fib50%~61.8%付近でサポートされ、ここを起点にしてレンジブレイクする。
私は、このチャートパターンを参考にし、昨夜$22800付近で押し目ロングをエントリーしており、$24200付近で利益確定する事ができた。かなりの利幅を得れたので満足している。
仮に、今後も前回のチャートパターン同様に爆上げし続けるのであれば、次にレンジ上限付近にまで下落調整して、ここで下値が堅いようなら押し目ロングエントリーを再度検討しようと考えている。
相場の理解を深める為に、相場の基本構造について軽く触れておく。
価格を動かすのは主に、資金を豊富に有する大口投資家である。その為、大口投資家の取引動向を伺うことは、非常に重要な戦略の一つと言える。
大口投資家の戦略には、大きく分けて以下の4つの段階がある。
- アキュムレーション
- マークアップ
- ディストリビューション
- マークダウン
<アキュムレーション>
大口はできるだけ安く買い仕込みをする為に、一定のレンジ圏内で買ったり売ったりを頻繁に繰り返し、素人投資家を動揺させる事で、現物を手放させようとする思惑がある。
そして、大口の有する資金力を活かし、一気に価格を叩き落とし、一時的にレンジ下限を下抜けさせるのだ。この最安値の事をスプリングと呼ぶ。
このレンジ下限ブレイクにより、素人達は損失拡大の恐怖に駆られ、現物を焦って手放す傾向がある。この瞬間を狙って、大口は現物を安く大量に買い仕込むのだ。
その結果、一時的にレンジ下限を下抜けても、下髭などを着けて即座にレンジ圏内に戻ってくる。こうなれば、大口の買い仕込みはある程度完了した可能性が高い。
この大口が現物を安く買い仕込む段階を、アキュムレーションと呼ぶ。
<マークアップ>
大口は、現物の買い仕込みを完了したら、次はレバレッジ取引などを活用し大規模なロングエントリーを仕掛け、価格を強烈な勢いで釣り上げていく。
この際、素人投資家たちはアキュムレーション段階で、既に現物を手放している為、途中で売り圧がかかりにくい状況となる傾向があるようだ。
この大口が価格を釣り上げる段階を、マークアップと呼ぶ。
<ディストリビューション>
大口の目標価格にまで到達した場合は、周囲に悟られないように徐々に現物を売り抜けようとする。
保有する全ての現物を一気に売り飛ばすと、価格が暴落しやすい為に、軽い下落調整のように見せかける訳だ。
アキュムレーション段階で、既に現物を手放した素人投資家は、少し安くなったタイミングで焦って買ってしまう傾向にある。
だが、この時点で大口は、かなりの利益確定売りを行っている可能性が極めて高いのだ。
この大口が徐々に利益確定売りを仕掛けていく段階を、ディストリビューションと呼ぶ。
<マークダウン>
大口が利益確定売りを完了したら、次はイナゴ投資家を一掃する為に、レバレッジ取引で大規模なショートエントリーをしていく。
これにより、価格は急落し始め、これまで価格が上昇し続けたこともあり、さすがに上がりすぎだからこれ以上は上がらないと諦めた素人投資家達は、再び現物を手放すだろう。
これらの影響を受け、価格はさらに続落していく傾向にあるのだ。
この大口が価格を叩き落す段階を、マークダウンと呼ぶ。
ここまで、大口の基本戦略を解説してきたが、これら基本戦略を知らない素人投資家達は、大口の戦略に惑わされ、安値で売り、高値で買うという最悪の取引をしてしまいやすい。
これがいわゆる、買ったら下がる、売ったら上がるという、素人が陥りやすい典型的なパターンである。
今回はあくまで軽く解説しただけなので、このパターン通りに取引するのはよくない。
だが、相場の構造としては、上記に記載したような大口の戦略や思惑が潜んでいる事を理解しておく事は大切なので、ぜひ参考にしてみてほしい。
投資において、継続的に利益を出し続けるには、大局的なトレンドに素直に追随していくことだ。その為、資金を豊富に有する大口のポジション動向には今後も注目すべきポイントと言えるだろう。
ファンダメンタルズ分析
注目すべきニュース(ファンダメンタルズ)としては、以下の3つ。
- 米コロナ対策資金93兆円を新たに用意
- イギリスでのコロナ変異種出現により、ロックダウン再開
- イーロン・マスクが、ビットコインをテスラ社の準備資産の一部にする事を検討?
全体的に、ビットコインの価格を押し上げる要素が多いように見受けられる。
それと、大きなニュースとしては、SECがXRPを発行するRipple社に対して提訴した事だ。
XRPは暗号資産なのか、それとも証券なのかについての議論は、これまで何度も行われてきたが、ついにSECが本気でRipple社を糾弾し始めている。
仮にもし、XRPが証券と認定されれば、XRPはもう終わりと思っておいたほうがいい。
このニュースが発表直後から、XRP価格は60円台から20円台にまで急落。
XRPに関しては、今後リスクがかなり高い銘柄となるのは間違いないので、リスク軽減の観点からも、XRPの保有割合はある程度減らしておいたほうが無難と考えている。
私は、XRPの現物は全て65円で売却済みだ。しばらくは、買う予定も特にない。
XRPに投資していた資金を引き出し、その資金をビットコインやイーサリアムなどに回す動きも予測されている。
SECは、ビットコインとイーサリアムについては、コモディティと認めているので、ひとまずは安心できるだろう。
全体的には、ビットコインの価格を押し上げる環境は、まだ続いていくのではないだろうか?
以上で、分析結果の報告を終了する。
私は、まだまだ素人に過ぎないので、ここで解説した分析結果は未熟なものばかり。
この記事の内容は、あくまで個人的な予測なので、参考程度に受け止めて貰えると幸いです。