今回は、エリオット波動論の最後である、調整C波の特徴について解説していく。
調整C波の特徴
調整C波は、調整A波の値幅の100%・138.2%・161.8%・200%・261.8%が着地点の目安。
推進波動の1波始点から、5波終点の上昇幅の、38.2%・50%・61.8%付近も着地点の目安となる。
A波の終点から始点にかけて、フィボナッチ・リトレースメントを引く。
上図を見て分かる通り、A波動のFib100%付近でサポートされ、その後は反発している。
それに加え、推進1波から推進5波にかけて引いた、Fib38.2%付近でちょうど反発しているのも確認できる。
このように、A波動のフィボナッチと、1波から5波に引いたフィボナッチが、それぞれ意識されやすいラインが重なったゾーンでは、より着地点として意識されやすい。
その為、そのようなゾーン付近で、反転サインを示唆するローソク足が出現すれば、押し目ロングを検討するのもいいだろう。
C波目の内部波動を、短い時間足に切り替えてみると、5波動で構成されている。
その5波動構成は、ダイアゴナルトライアングルと呼ばれるパターンを形成しやすい。
ダイアゴナルトライアングルとは、2つの条件を満たしたチャートパターンである。
- 1波と4波が重複している
- 上側と下側を引いたラインが収束している
そして、このダイアゴナルトライアングルは、2種類ある。
- リーディング・ダイアゴナル:継続サイン、1波とA波に出現しやすい
- エンディング・ダイアゴナル:反転サイン、5波とC波に出現しやすい
この2つの見分け方は、波動の副次波をカウントすると判別できる。
リーディング・ダイアゴナルの副次波は、「 5 – 3 – 5 – 3 – 5 」で構成される。
エンディング・ダイアゴナルの副次波は、「 3 – 3 – 3 – 3 – 3 」で構成される。
C波に出現しやすい、エンディング・ダイアゴナルのイメージが、下記の図だ。
このようなパターンが出現した場合は、それが調整C波となり、下落調整が一旦終了する可能性がある事を想定して取引していこう。
hiroの見解
今回は、調整C波の特徴について解説してきた。
調整C波を見抜けるようになれば、調整終了ポイントを大まかに把握できるようになるので、次の推進1波目がどのタイミングで出現するかが予測しやすくなるだろう。
これまで学んできた各波動の特徴を、何度も復習して覚えていき、実践で活かせるように頑張ろう。
まとめ
- 調整C波は、A波の値幅の100%・138.2%・161.8%・200%・261.8%が意識されやすい
- 推進1波から5波にかけて引いた、38.2%・50%・61.8%付近も着地点となりやすい
- 調整C波の内部波動は5波動で、副次波は3-3-3-3-3で構成される
- 調整C波動は、エンディング・ダイアゴナルが出現しやすい