ADA(エイダ)という暗号資産を知っているだろうか？
国内の取引所では取り扱いが無い為、知らない人も多いだろう。
芸能人タムラさんが経営する焼き肉屋で、ADA決済を導入する噂もあり、SNSで話題になった。
私自身もADAが好きで投資している。
この記事では、ADAの仕組みや将来性についてザックリと解説。
基本情報
- 作成日：2017年
- 開発者：チャールズ・ホスキンソン
- 通貨単位：ADA
- 中央管理者：なし
- 総発行枚数：450億枚
- コンセンサスアルゴリズム：PoS
- 時価総額：約1400億円(2019年8月時点)
- 時価総額順位：13位
- 上場取引所：Binance、BitMEX、HitBTC、Huobi
開発目的
- オンラインカジノでの透明性を高くする
- 銀行口座を持たない人に財布を提供する
仕組み
海外の取引所では、カルダノ(Cardano)と表記されている事がよくある。
カルダノとは、ブロックチェーンを利用したオンラインカジノプラットフォームを指す。
オンラインカジノプラットフォームで使用される通貨がADA。
1 . Plutus
イーサリアムと同じく、ADAもスマートコントラクト機能を備えている。
PlutusというADA独自の開発により実装され、コンプライアンス・ガバナンス・税金などの高度な契約内容にも対応できる機能だ。
Plutusは、イーサリアムのスマートコントラクトをベースに、より高機能な設計となっている。
複雑で高度な契約内容も瞬時に処理できるのは、様々な分野に活用できそうだ。
2 . ダイダロス(Deadalus)ウォレット
ADAコインの使用・保管にはダイダロス(Deadalus)ウォレットが必要になる。
「ずっと暗号資産取引所に保管するのは怖い！ しかも海外の取引所なんて信用できない！」
こう考えている人も多いはずだ。私も基本的には取引所をそこまで信用していないので、自分で管理したいと思っている。
自分でADAを保管しておくには、ダイダロスウォレットをインストールして利用する。
ダイダロスウォレットは、非常にセキュリティが高いと言われており、ハッキング被害も少ない。
そして、ダイダロスウォレットにADAを保管しておくと、ステーキング報酬として、ADAを受け取れる。
これは、PoIというアルゴリズムによる承認方式だから。『XEMと同じである。』
メリット
1 . カジノでは需要が高い
オンラインカジノや、オンラインゲーム。
このどちらも、需要が高く衰退しにくいジャンル。
日本人はカジノと聞いても、あまりピンとこないかもしれないが、海外では需要がとても高いのだ。
現状、オンラインカジノでは胴元に支払う手数料が高額であり、身分証明も要求される。
胴元が不正をする可能性だってあるし、構造そのものが不透明である。
その問題点を、ブロックチェーン技術の性質により解決しようとした。
第3者(胴元)の仲介が不要であり、不正をするとバレやすく、透明性が高まると期待されている。
2 . 財布の作成が簡単
カルダノというプラットフォームとADAコインを世界中に普及させる事により、
30億人以上存在する身分の保証が出来ないせいで、銀行口座を持てない人の財布を作成できることが理念として掲げられている。
『30億人も銀行の口座を持ってないとは驚いた。一体どうやって生活しているんだろう。』
『ていうか、かなり壮大な目標を掲げているのがカッコイイ。』
『こういう金銭的に困っている人達の助けになろうという姿勢が素敵で、応援したくなるんですよね。』
ADAコインは、将来ATMからの引き出しも可能になると言われている。
日本では最初に5箇所にATMが設置され、徐々に拡大していく予定のようだ。
『銀行口座が無くて、貯金ができないのは不便過ぎるので、ADAが普及し問題解決となればいいですね。』
3. 量子コンピュータ対策
現在の暗号資産は高度な暗号により、セキュリティを維持している。
しかし、仮に量子コンピューターの処理能力があれば、暗号資産のデータを書き換える事も可能となってしまう。
それほどまでに、量子コンピュータの処理能力は、従来のコンピュータと比べても圧倒的に高いのだ。
ADAはこの量子コンピューターの脅威に、既に対策をしている。
BLISS署名という量子コンピューター耐性を持つ署名アルゴリズムを利用する事で、ブロックチェーンに記録する。
この署名により、量子コンピュータレベルの処理能力にも、何とか対抗できる仕組みとなっているそうだ。
最近では、Googleが量子コンピュータのテストに成功したというニュースが出回り、暗号資産業界を震撼させた。
まだほとんどの暗号資産は量子対策が施されていないので、量子コンピュータが完成されれば、信用が著しく低下するだろう。
その点、ADAは量子対策を済ませており、安心して投資できる。
デメリット
1 . 開発スピードが遅い
Cardanoは、Byron , Shelley, Goguen, Basho,Voltarieと５つの開発ステージがある。
現在は2番目の Shelly。『開発スピードは、結構遅いからヤバイかも・・・』
開発スピードは、ADAの普及を左右するほど重要なポイントなので、頑張ってほしい。
2018年8月には、アップデートCardano1.3軽量化された暗号資産ウォレットICARUS(イカロス)と、そのプロジェクトを発表しており、
Cardanoプロジェクト機関Emurgo(エマーゴ)は、Google Chrome拡張機能YOROI(ヨロイ)リリース。
『YOROIは、私も使用しています。割と扱いやすいですよ。』
将来性
ADAの将来性は、結構高いと個人的には思っている。
明確なビジョンを持ち、需要もかなり高い為、後は開発が完了するのを待つといったところ。
ADAの開発メンバーには、イーサリアムの開発にも携わるチャールズ・ホスキンソンがいる。
イーサリアムでの豊富な開発経験を活かし、ADAの開発を進めていくと期待したい。
しかし、開発ステージがまだ3つ残っており、全てが完了するのに数年は掛かるとの事。
競争が激しい暗号資産業界において、強力なライバルに先を越されるのは多々ある。
ADAが競争に勝ち残れるかどうか、その保証はどこにもない・・・
hiroの見解
私自身は、ADAが気に入っている。
というより、カルダノプロジェクトの目的自体に魅力を感じいる。
たとえADAの価格が暴落しても、カルダノプロジェクトを応援し続けるという意味で、ADAを保有し続けようと思う。
私は、自分の利益を確保する事だけが投資の目的ではないので、社会への貢献という思いで、暗号資産を保有してみるのも良いのではないかと考えている。
皆さんもぜひ、自己利益だけでなく、投資をする事で誰かの助けになると考えてみて下さい。