純金積立をするなら、どこの業者を選べばいいのだろうか?
貴金属を取り扱う運営会社は、国内だけでも結構多い。
長期的な資産形成を目的としている以上、利用する業者はしっかりと見極めておくべきだ。
そこで今回は、貴金属の積立をする際に利用する業者の選び方・注目すべきポイントを解説しておく。
業者を選ぶ際に、注目すべきポイント
1. 購入手数料
当たり前のことだが、資産形成において非常に重要な事なので一応解説しておく。
投資をする上で、費用はできるだけ安く抑える必要がある。
なぜなら、どれだけ利益を上げれても、高い手数料を抜き取られるようでは無意味だから。
証券会社によっても、購入手数料にはバラつきがあり、0.5%~3%に設定されている。
例えば、1年間に100万円のGoldを購入する場合。
- 購入手数料が1%の証券会社:年間1万円の手数料が取られる
- 購入手数料が3%の証券会社:年間3万円の手数料が取られる
このように、決して安くはない費用が毎年確実に引き落とされる事を覚えておこう。
20年、40年・・・と長く継続すると、費用総額は恐ろしく膨れ上がるだろう。
しかし、貴金属の価格が上昇する保証など全くないのだ。
リスクを取るのは我々投資家。証券会社は毎月必ず手数料徴収という形で確実に収入を得られる構図である為、手数料に関しては厳しくチェックしておこう。
2. スプレッド
スプレッドとは、購入価格と売却価格の差額のこと。
純金積立では、スプレッドが発生しやすく、その大きさは会社によって異なる。
スプレッドが大きいほど、その分利益が減るので、スプレッドの小さく抑えられた会社を選ぶこと。
3. 最低投資金額
純金積立は、大金を用意できない小口投資家にとっては助かるサービスだ。
しかし、最低投資金額についてはきちんと把握しておいた方がよいだろう。
証券会社によっては、毎月1000円~もあれば、5000円から受けつけるケースもある。
毎月1000円ずつ投資したい人は、楽天証券などがお勧めだ。
4. 積立金は地金と交換可能?
一定金額以上を積み立てた場合は、実際に現物の地金に交換してもらえるかどうかも重要だろう。
やはり貴金属は、直接自分の手で管理しておきたいと考える人も多いだろう。
私自身、金地金を自宅に保管して眺めておきたいという願望がある。
まだ、金地金は高すぎて購入できていないが・・・
たとえ、小額の積立であっても、いつかは金地金と交換できるかもしれないと考えると、投資継続のモチベーションアップにも繋がるだろう。
その為、地金と交換してくれる会社なのかも確認しておきたい。
5. 保管方法
我々が積立てきた金の保管方法は、利用している業者によって異なる。
金の保管方法は、大きく分けて2種類に分類される。
- 消費寄託
- 混合寄託(特定保管)
<消費寄託>
消費寄託とは、購入した金の所有権を会社に譲り、その金を自由に運用させる契約形態。
投資家は、預けた金をいつでも引き出す権利を有している。
銀行のようなイメージで、現金を貯金したら一応安全に管理してもらえるが、裏でそのお金を勝手に様々な形で運用されている。
運用という事は、当然失敗するリスクが付きまとう為、最悪の場合は会社が倒産して、預けた現金、ここでは金が戻ってこない可能性もあり得る。
その代わり、現金を、金を預けている間は特に手数料などは徴収されないので余計なコストを支払わずに済む。
<混蔵寄託>
混蔵寄託は、預けた金の所有権は投資家が有しており、金を引き出すまで金庫で保管する。
もし会社が倒産しても、預けた金は金庫に保管されており必ず返還されるので、失うリスクは0に近いだろう。
しかし、会社の専用金庫で保管するには、定期的に保管コスト(手数料)を支払う必要がある。
hiroの見解
今回は、貴金属投資会社の選び方について解説してきた。
貴金属への投資は、数十年という長期的にわたって継続していくものなので、最初に選択する投資会社によって、運用成績が大きく異なる可能性が出てくる。
その為、めんどくさいからと言って、適当に選ぶのではなく、せめてこの記事で紹介した5つの注目ポイントくらいはチェックしておこう。
会社選びに迷ったなら、楽天証券、三菱マテリアル、田中貴金属 を選んでおけば、個人的には問題ないと考えている。
参考までに。
まとめ
- 購入手数料が安いか?
- スプレッドは小さいか?
- 最低投資金額は自分の希望と一致しているか?
- 積み立てたお金は、地金と交換可能か?
- 保管方法は消費寄託と混蔵寄託のどちらか?