これまでは推進5波動の特徴に解説してきたので、ここからは、修正3波動側の解説に移る。
まずは、調整A波の解説をしていく。
調整A波の特徴
調整A波は、推進5波の値幅の38.2%・50%・61.8%・100%戻しが着地点の目安となる。
5波の始点から終点に、フィボナッチ・リトレースメントを引く。
上図を見て分かる通り、Fib61.8%付近でサポートされて、その後は上昇反発している。
その為、Fib50%~61.8%付近で、反転サインを示唆するローソク足が出現すれば、押し目ロングを検討するのもいいだろう。
万が一、Fib61.8%を大きくした抜けた場合でも、Fib100%付近ではサポートされやすいので、追っかけショート(売り注文)は避けたほうが無難だ。
A波目の内部波動を、短い時間足に切り替えてみると、5波動で構成されている。
その5波動構成は、ダイアゴナルトライアングルと呼ばれるパターンを形成しやすい。
ダイアゴナルトライアングルとは、2つの条件を満たしたチャートパターンである。
- 1波と4波が重複している
- 上側と下側を引いたラインが収束している
そして、このダイアゴナルトライアングルは、2種類ある。
- リーディング・ダイアゴナル:継続サイン、1波とA波に出現しやすい
- エンディング・ダイアゴナル:反転サイン、5波とC波に出現しやすい
この2つの見分け方は、波動の副次波をカウントすると判別できる。
リーディング・ダイアゴナルの副次波は、「 5 – 3 – 5 – 3 – 5 」で構成される。
エンディング・ダイアゴナルの副次波は、「 3 – 3 – 3 – 3 – 3 」で構成される。
A波に出現しやすい、リーディング・ダイアゴナルのイメージが、下記の図だ。
このようなパターンが高値圏で出現した場合は、それが調整A波となり、まだ続落していく可能性がある事を想定して取引していこう。
hiroの見解
今回は、調整A波の特徴について解説してきた。
一方的に上がり続ける相場など存在しない。どんなバブル相場もいつかは終わる。
調整A波は、トレンド転換ポイントの起点となる可能性も秘めているので、この時点で一旦含み益を確実に得られるように、利益確定させておく事を徹底させよう。
まとめ
- 調整A波は、5波の値幅の38.2%・50%・61.8%・100%が意識されやすい
- 調整A波の内部波動は、5-3-5-3-5で構成される
- 調整A波動は、リーディング・ダイアゴナルが出現しやすい