各国政府が量的緩和を積極的に行う今、インフレ対策としてゴールド投資の重要性が再び高まってきている。
ゴールド投資の方法はいくつかあるのだが、最も手軽に購入できる方法としてGoldのETFを買うのがお勧め。
そこで今回は、ゴールド価格に連動するよう設計されたGLDMと言うETFを紹介したい。
GLDMは、私も実際に長期投資のポートフォリオに組み込んでいるので、よかったら参考にしてみてほしい。
GLDMの基本情報
- 運用会社:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社
- 運用開始:2018年
- 連動指数:LBMA午後金価格
- 信託報酬:0.18%
- 取引単位:1株
- 現在価格:2000円
- 配当利回り:0%
LBMA午後金価格とは?
Goldの現物取引市場では、LBMA(ロンドン貴金属市場協会)のLBMA Gold Priceで価格が決定される。
価格決定のタイミングは、ロンドン時間の午前10時30分と午後3時の2回である。
また、Gold価格の表示は1gあたりではなく、1トロイオンスあたりの米ドル建で表示されるのが世界共通の常識となっている。
1トロイオンスとは、31.1035gであり、当日の米ドル円為替レートから円建に換算してから、国内Gold価格が決定される仕組みとなる。
自分が米ドルを保有していない場合は、日本円を一度米ドルに交換してから、GLDMを買う事になるので、為替レートにも注意しておきたい。
Goldの価格推移
それでは、Goldの価格を見てみよう。
これまでの記事でも、量的緩和による資産価値目減りを受けて、Gold価格が右肩上がりであることを散々説明してきた。
Goldの詳しい解説記事のリンクを下記に貼っておくので参考にしてもらいたい。
インフレ対策の一環として、ポートフォリオにGoldを組み込むのは非常に重要なので、ぜひ検討してみてはどうだろうか。
メリット
1. 経費率が最も安い
GLDMの信託報酬(経費率)は、0.18%に設定されており、他のGold ETFと比較しても最安である。
<Gold ETF銘柄> <信託報酬>
GLD 0.4%
GLDM 0.18%
IAU 0.25%
1540 0.4%
GLDMは2018年から運用が開始されたETFなので、比較的新しいETFではあるが、それなりに出来高があるので心配はない。
着目すべき点は、やはり安く抑えられた信託報酬であり、Goldは配当金を生まない金融商品の為、長期運用を考えているのであればGLDMを選ぶのが無難だろう。
2. 手数料が手数料が無料
通常、海外ETFを購入する場合は、信託報酬だけでなく購入する際に買付手数料を支払う必要がある。
この買付手数料は、信託報酬と違って買う時だけしか掛からないのだが、約定代金の0.495%分も支払わなければならない。
これは、外国株式やETFに100万円投資すると、4500円の買付手数料が差し引かれてしまう計算になる。
つまり、投資した瞬間に4500円分も、手数料負けしてしまうのだ。
Goldは配当金も出ないうえに、安全資産の位置づけの為、大幅の急騰などは見込みにくい。
その為、手数料は少しでも安く抑えたいところなのだが、楽天証券ではなんと、GLDMの買付手数料が特別に無料扱いとなっている。
売却手数料は残念ながら掛かってしまうのだが、GLDMは老後の資産に向けた長期運用を想定している為、途中で売却する事は基本的にはないはずだ。
まとめ
- GLDMは、Gold価格に連動するETFである
- GLDMの信託報酬は0.18%と非常に安い
- 楽天証券では、GLDMの買付手数料が無料