貴金属の一つ、プラチナへの投資も今後は注目されやすいテーマだろう。
自動車の排ガス触媒として用いられている事で有名なプラチナは、世界での埋蔵量がかなり少なく、非常に希少な存在である。
価格が安くなったポイントで、中国政府は大量にプラチナを買い仕込んでいる事もあるので、長期的には価格も上がりやすいと考えている。
そこで今回は、プラチナ価格に連動するよう設計された1541と言うETFを紹介したい。
1541は、私も実際に長期投資のポートフォリオに組み込んでいるので、よかったら参考にしてみてほしい。
1541の基本情報
- 運用会社:三菱UFJ信託銀行
- 運用開始:2010年
- 連動指数:プラチナ地金の現在の理論価格
- 信託報酬:0.55%
- 取引単位:1株
- 現在価格:3000円
- 配当利回り:0%
1541の価格推移
それでは、1541の価格を見てみよう。
プラチナの価格に関しては、2013年に最高値を付けたのを最後に、長期的に下落トレンドが続いていた。
コロナショック時に2000円まで落ち込んだものの、量的緩和と景気回復需要により買い戻しが入っている状況。
プラチナの詳しい解説記事のリンクを下記に貼っておくので参考にしてもらいたい。
プラチナの市場規模は非常に小さく大口投資家による影響を受けやすく、また経済の動向(主に自動車産業からの需要)に強く価格が左右されてしまう為、長期的に積み立て投資が大前提と考えておいたほうが無難。
メリット
1. 貸株サービスで金利収入が得られる
楽天証券では、国内株式に対しては貸株サービスを展開している。
これは、保有している株やETFなどを楽天証券に貸している間は、定期的に金利収入が受け取れるサービスである。
1541ETFも貸株サービスの対象であり、本来であれば貴金属投資にはインカムゲインは存在しないところを、貸株サービスを利用することで定期収入が期待できそうだ。
長期保有を検討している私にとっては、ありがたいサービスである。
2. 手数料が手数料が無料
通常、株やETFを購入する場合は、購入する際に買付手数料を支払う必要がある。
この買付手数料は、信託報酬と違って買う時だけしか掛からないのだが、100円前後支払う必要がある。
また、保有資産を売却する場合にも同様、売却手数料を支払わなければならない。
このように、積み立て投資などで頻繁に取引するケースでは、結果的に多くの取引コストがかかってしまうのは痛いものだ。
しかし、楽天証券では「いちにち定額コース」を選択する事で、これらの取引手数料が無料にできるのでお勧め。
まとめ
今回の記事では、プラチナのETFである1541をご紹介してきた。
繰り返しにはなるが、プラチナの価格は乱高下が激しく短期目線での投資は失敗しやすい。
しかし、長期的な目線で見れば世界人口は増え続ける事による産業用途の需要増加、CO2削減に向けたハイブリッド車や水素自動車の生産増加による需要は今後も高まるだろう。
1541は、私も実際に長期投資のポートフォリオに組み込んでいるので、よかったら参考にしてみてほしい。
ただし、あくまでポートフォリオのごく僅かに留めておく事を推奨しておく。